落とし穴とは、物騒な言い方になりました。(笑) ホームページを作る手法としてWordPress(以下WP)はあまりにも有名ですね。 ウェブサイトについて詳しい人も、余りそうでない人も、全くの素人という人も「WPでの作成を希望」と言うお声は非常に多いです。 「WPとはどんなものなのか?」という説明は他所にお任せして、ここではWPでホームページを作成した際の見逃しがちな注意点をお話ししたいと思います。
専門知識がなくてもネットにつながれば、スマホやどのPCからでもブラウザ上の管理画面にログインして更新できる。
「プラグイン」という拡張機能を使えば、お問い合わせフォーム、予約システム、SEO対策機能などを後から簡単に追加できる。
ページ数が100ページ、1000ページと増えても、システムが自動で整理してくれるため管理が楽。
Googleの検索エンジンの上位表示に有効。
よくみなさんが思っているであろう点として上記の4つがあると思います。特に「誰でも簡単に更新出来る」からという理由で業者から勧められる事も多いのではないかと思います。表面的には良い事ばかりですし、それならWPで作って貰おうとなるのは当然かと思いますが、ちょっと待って下さい!本当にそうなのか、ぶっちゃけ裏話としてその落とし穴をご説明しましょう。
制作会社独自のテーマやシステムを導入した高機能なWPベースサイトの場合は100万円以上の制作費が掛かる可能性が高いので、ここでは制作費数十万円クラスで作るテーマをインストールしその一部をカスタマイズする場合の話にはなりますが、その場合でも表層的なデザインは制作会社のプロが手がけるのですから、レイアウトや色使い、文字の大きさ、画像とのバランスなど細かく綺麗に作られるのは当然です。
しかし、その業者が作ったものと同程度のページをユーザー側で作成する場合には、どうしても最低限のHTMLやCSSの知識は必要になります。全く知識なしでは、当初の仕様が保持出来ずに更新の度に段々レイアウトや掲載内容のバランスを崩してしまいます。
パッと見は整っているホームページだけれど、一部のページはなんだか素人っぽい…。そんなサイトはよく見かけます。
プラグインの動作環境はWPのバージョンに依存します。そのWP本体もサーバーのPHPのバージョンに依存します。つまり導入したプラグインもWP本体も不具合なく使い続けるためには、それぞれのバージョンアップが必要になります。通常の場合ならWPのバージョンアップは自動的に行われますし、プラグインもボタンひとつでアップする事が来ますが、サーバーのPHPバージョンが古いままだとWPのバージョンアップが滞り、利用サーバー側のPHPバージョンの変更という作業が発生します。
また、プラグインは海外製も多く中にはバージョンアップの更新が止まってしまい、WPの最新バージョンでは動作しなくなるケースもあります。もしプラグインが動作しなくなると表示されていたものが消えてしまったり、レイアウトが崩れたりする可能性も出て来ます。サーバーのPHPバージョンの変更は、凄く難しいというほどではありませんが、下手に触ってホームページ全体がおかしくなってしまうかも知れないと不安でおいそれと触れませんよね。
そういう場合はホームページを作った業者に相談し依頼する事も可能ですが、特に法人制作会社はそういう状況に対応する事も踏まえ予め、普段から月極のサイト管理料を徴収することが一般的です。つまりWPサイトの場合、永続的に安心して利用するためには毎月の管理料コストも視野に含めて考えておく必要があるでしょう。
データベースで管理されるWPは、システムが自動的にページを管理するので膨大なページ数だとしても管理がし易いです。でも、それほどのページ数があるサイトを作ろうとしていますか?一般的な事業案内サイトであれば、10ページ~多くても30ページくらいでしょうか。それも殆どのページの掲載内容はほぼ更新の必要がなく当初に作った内容のままで大丈夫というものではないでしょうか。更新があったとしても一部の数字的なところや短いテキストくらいでしょう。ブログや製品紹介の追加、施工実例、お客様の声など継続的にアップして行く記事がある場合は、確かにこのページ管理は便利ですので、そういったコンテンツの有無も踏まえてWPの採用を検討した方が良いのではないかと思います。
GoogleがWPでのサイト制作を進めている理由は、ページ作成時に見出しや段落(本文)などのHTML構文が理想的な構造で作成されるからです。Googleがサイト内に書かれている情報内容を収集するためには、正しいHTML構造が求められます。ですのでWPで作った方が検索に優位な可能性があると言っているのです。大手制作会社の独自のCMS(WPの様なサイト管理システム)でも、昔からある静的HTMLでも、HTML構造やメタ情報がきちんと整理されて作られていればWPサイトに負けるという事ではないのです。むしろ、WPサイトの場合はシステムから書き出される記述が多くなりHTMLソースが冗長になる傾向があり、それはGoogleが推奨する綺麗なHTML構造からかけ離れるという側面もありますし、ソース記述が多いためにページの読み込み速度低下を招きかねず、それはSEO対策としてはマイナスとなります。
世界のウェブサイト全体の約43.4%。同類のCMS使用サイトの中では約6割、日本国内だと約8割がWPだという統計があります。パソコンの話ですが、AppleのMacよりもMicrosoft Windowsの方がウィルスやハッキングから狙われる率が高いという言うのは大分昔から言われています。それはWindows利用者の方がMacに比べ圧倒的なシェアを持っているからです。この様に世界的にみてシェア率が高いという事は、そこに向けてのスパムやハッキングに狙われやすいという事に繫がります。
そういう事からWPは頻繁にバージョンアップを行っています。前述の様にしっかりとバージョンアップを行っていれば問題はないと思いますが、PHPやデータベースで動的に表示するWPサイトは、プログラム要素のない静的HTMLに比べてセキュリティに関してはシビアだと言えます。
確かに便利で機能的ではありますが反面、様々なデメリットとも表裏一体なのがWordPressと言えます。ホームページを作る際に、なにがなんでもWordPressというのではなく、WordPressのメリットと共に作ったあとにあるデメリット(面倒な点)も理解し、あなたの考えているホームページの目的、運用方法なども踏まえてWordPressの方がいいのか、静的HTMLでも問題ないのかを検討して頂けると良いと思います。
ホームページ制作・改善・運用について、「何から始めればいいか分からない」段階でも大丈夫です。
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